失敗してる身体には2つの状態がある。


ひとつは、アクシデントとして総称される、カツラが落ちたり、躓いて転んだりといったような、観客が先取りしていたイメージと実際に動く身体に違いが見られたとき。
もうひとつは、パフォーマーが不安に満ち満ちていて、運動の目的が失われている状態そのもののことである。

前者は頭の中のイメージと実際に動く身体の乖離現象の中でも、アクシデント的なもの(テクニック的な乖離現象もある。足をピタッと180度上げようとして、130度しか上がらずプルプルしてる、など)。後者はイメージそのものが明確でない場合だが、明確でないイメージを運動によって描いていくことは可能で、それは成功すると非常に美しい。「明確ではないイメージを相手にしている」ということに意識的でないところの「不安に満ち満ちている」場合に失敗する。